建機オークションの荒井商事、オンライン対応強化

中古建機を扱う国内最大規模のオークション会場、アライオートオークション小山(栃木県小山市)を運営する荒井商事(神奈川県平塚市)が新型コロナウイルス禍などに対応してオンライン入札の取り組みを強化している。4月からは同時入札の対応機数を2から4に増やした。競売にかかる時間を短くすることで取扱数の増加と成約向上につなげる。
4月末に開かれた4周年記念の建機オークション。4つの出品機が各画面へ同時に映し出され、オンラインの参加者が次々と入札していく。出品機が動く映像や車両の状態といった情報をシステムに集約し、自宅やオフィスでも会場と同様に参加できる仕組みを整えた。

オークションは約7割がオンライン参加。小山のほか仙台会場などからの出品台数は1866台と前年の約1.5倍に増やした一方、成約率は75%と高水準を維持した。荒井亮三社長は「映像などシステム上で見られる情報の充実に注力してきた。このビジネスモデルがコロナ禍で引き合いを強めている」と強調する。
日本製のフォークリフトやミニ油圧ショベルは、東南アジアなどを中心に需要が堅調という。施設では今年度中に敷地を拡張して最大保管台数を1500台からさらに増やす方針。荒井社長は「オンライン入札を生かして海外から直接仕入れる会員も増やしたい」としている。