/

四国で教育旅行 4県が台湾の学生誘致、JTBはSDGs商品

四国を教育旅行の場として需要を掘り起こす動きが盛んになってきた。四国4県や観光団体でつくる「四国ブロック広域観光振興事業推進協議会」は4月、台湾からの教育旅行の受け入れを支える特使制度を創設。JTBは4月から四国のSDGs(持続可能な開発目標)に絞ったグループ・団体旅行を催行している。新型コロナウイルスの収束後を見据えて観光産業の活性化につなげる。

同協議会は「訪日台湾教育旅行四国交流支援特使」の制度を設け、4月26日に委嘱した。香川県商工会議所連合会や徳島台湾研究会、高松市、松山市などの観光担当部門の役職者のほか、観光団体の代表者や大学教授ら28人が選ばれた。

台湾の教育旅行は一般家庭に宿泊する国際交流と文化体験が必須項目となっている。特使は台湾との交流やインバウンド(訪日外国人)の誘致活動に取り組んでいる団体に所属しており、台湾側の要望に沿った調整役となる。

特使らは委嘱式に先立って、国の特別名勝「栗林公園」(高松市)を視察し、抹茶や和船を体験したほか、イベントホールなどの施設を見学した。抹茶体験はこれまでも台湾の観光客らに人気があるという。

同協議会によると、台湾は2021年から教育旅行の推進体制を刷新して事業を強化している。高校生だけではなく、小中学校にも教育旅行を拡大させようとしているほか、大学生との交流、企業視察、SDGsが新たな旅行テーマになっているという。

国内では自治体ごとにインバウンドの受け入れ体制を整備しているが、同協議会は四国4県が一体となって取り組む利点を強調する。体験メニューなどを広域的に展開できることで、日程調整がしやすくなるとみる。

一方で、JTBは4~9月までの旅行企画「日本の旬 四国」の中で、グループ・団体用の「SDGs視察・学びプログラム」を設定した。SDGsをテーマに特集したのは今回が初めてで、四国にあるJTBの各支店が商品化した。

プログラムは合計11コースある。ごみ排出量ゼロ宣言で注目を集める上勝町ゼロ・ウェイストセンター(徳島県上勝町)など、四国各県でSDGsのテーマで学べる内容を提供する。学生団体などから問い合わせや申し込みが来ており、愛媛県内ではマイントピア別子(新居浜市)やとべ動物園(砥部町)などでSDGsを学ぶコースが人気を集めているという。

観光地の紹介もSDGsを意識した見直しが進んでいる。香川県の小豆島町は21年、オランダの非営利団体グリーン・デスティネーションズから「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選定された。

地元の観光団体は「修学旅行先として様々な問い合わせが来ている」と話す。小豆島町では棚田や景勝地「寒霞渓」の保全活動に加え、特産オリーブの有効活用や平和教育などで「二十四の瞳映画村」も紹介している。

(竹内雅人)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン