プレステージ、秋田県潟上市に進出 26年春に操業
プレステージ・インターナショナルは秋田県潟上市に進出することを決め、27日、県や市と立地協定を結んだ。30億円を投じて事業所を新設し、2026年4月の操業開始を目指す。企業や自治体の間接業務を請け負うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を強化する。

県が整備した昭和工業団地の一画に新設する。8.8ヘクタールの広さの土地を取得し、床面積8000平方メートルの平屋の建物を建設する考え。25年4月に着工、当初240人でスタートし将来800人まで増員する方針だ。玉上進一社長は「30年までに県内の従業員を約4000人まで増やす計画を進めていく」と語った。
潟上市の事業所では800席の業務スペースをはじめ、従業員の保育所やカフェ、ジム、セミナールームなども設け、一部施設を地域に開放する計画。佐竹敬久知事は「働きやすい職場が増えることで、女性の県外流出に歯止めをかける状況をつくっていきたい」と強調した。
同社は03年に秋田市に進出。県内では横手市やにかほ市にも事業所があり、秋田市に隣接する潟上市は県内4カ所目の拠点。能代市や男鹿市から通う従業員は働きやすくなる。3月末の県内の従業員数は1980人で、約7割を女性が占める。
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