神奈川県、医療的ケア児の支援センター開設
神奈川県は31日、日常的に人工呼吸器やたんの吸引などが必要な「医療的ケア児」の支援や、その家族からの相談窓口となる「かながわ医療的ケア児支援・情報センター」を県庁内に開設する。神奈川県立こども医療センターと連携して支援者の養成にもあたる。
医療的ケア児を巡っては、2021年9月に支援強化を盛り込んだ「医療的ケア児支援法」が施行され、地域での体制整備が求められていた。県の推計によると、県内の医療的ケア児は20年度で1100人を超えるという。
開設する相談窓口には、専門資格をもつ相談員を配置し、内容に応じて市町村や医療機関などの支援機関を案内する。センター本部には企画部門も設置し、県の福祉、医療、教育、労働など各分野が連携して必要な支援策の立案を目指す。6月中旬をめどに対話アプリ「LINE」を通じた相談受け付けができるようにする予定だ。