横浜にホスピス付き賃貸 日本ホスピス、市立大と研究
日本ホスピスホールディングス(東京・千代田)は26日、横浜市中区に末期がんや難病患者向けのホスピス付き賃貸住宅を開設すると発表した。同社は今年から横浜市立大学とホスピス利用者の終末期の満足度を「看取りの質」として測定・改善を目指す共同研究をしている。新設する施設では利用者からデータ提供への同意を得て「看取りの質」についての研究を進める。
同社子会社のファミリー・ホスピスが「ファミリー・ホスピス本牧ハウス」を11月8日に開設する。34室あり、利用料は医療費や食費なども含めて月額20万~40万円程度という。訪問看護師や訪問介護士が常駐。訪問医らとの連携により、終末期の痛みなどのケアや治療も受けられる。
施設では心拍数など利用者の情報や利用中のコメント、看護・介護記録、施設の稼働率などのデータをまとめて収集、整備。利用者の満足度の改善になにがどれくらい寄与するのか明らかにする。将来的には数値など客観的な指標で表せるようにし、施設を選択する際の判断基準となるものを目指す。
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