福島県産の果樹、霜の被害27億円 補正予算で対策
福島県は4月の降霜や凍結による果樹の被害額が27億5700万円に上るとの調査結果をまとめた。県内の果樹産出額の約1割に当たる。県は補正予算を組むなど対策に乗り出した。

被害面積は伊達市や福島市など県北地方を中心に計約1400ヘクタールに及んだ。被害額は特産の桃が13億6800万円と最大。梨が6億1800万円で続いた。ほかにアスパラガスなど野菜の被害額も900万円あった。
県は補正予算で5億5800万円の対策費を計上。収量確保に向けた肥料や農薬購入、枝の剪定(せんてい)など、農家の追加経費の一部を助成する。農家の資金繰りを支えるため、金融機関などと連携し上限300万円を低利で融資する制度も設けた。