説明書大手のクレステック、浜松で本社移転 拠点集約

家電や自動車などのマニュアル(取扱説明書)製作大手のクレステックは、このほど浜松市内で本社を移転し営業を始めた。分散していた開発と製造の拠点を集約し効率を高めた。従業員の生産性を高めるため、快適さなどを意識した設計にした。
新社屋は鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約3200平方メートル。約12億円を投じて建設し、同市内で分散していた本社と印刷工場を集約した。旧本社では分野ごとに2棟に分かれていたオフィスを1カ所にまとめ、ノウハウの共有もしやすくした。

紙の取扱説明書が減るなか、動画を使ったマニュアルに力を入れる。新社屋に設けたスタジオでは二輪車など大型製品を持ち込み収録できる。修理用マニュアルの製作に必要な製品の解体作業のスペースも広く設けた。
新社屋は働きやすい空間になるよう設計した。高林彰社長は「職場環境は今後の採用にも関わる。快適性や健康志向、心の安定などを意識した」と説明する。新たにテラスのあるリラックスエリアやジムを設けた。壁は一部をガラス張りにするなど、開放感のある外観にした。
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