タダノ、工場に太陽光発電設備 香川県多度津町

建設用クレーン大手のタダノは、香川県多度津町にある同社工場に太陽光発電設備を導入したと発表した。事業活動における二酸化炭素(CO2)排出量を、2030年度までに19年度の約3万トンから25%削減する目標の一環となる。
設備を入れたのは多度津工場で、主に車両搭載型のクレーン(カーゴクレーン)を生産している。パネルの最大出力は約606キロワット。設備はDaigasエナジー(大阪市)が設置・所有し、タダノが20年契約で電気を買い取って工場で消費する「PPA」の方式を採用した。
年間発電量は約66万キロワット時を見込み、うち54万キロワット時を自家消費する。残りは売電する。年間288トンのCO2排出を削減でき、同工場の年間消費電力の3割強を再生可能エネルギーで賄う計算となる。同社の国内事業所全体では1.5%のCO2削減となる。

多度津工場での設備導入は、同社内で4拠点目という。タダノの二村泰寛執行役員は太陽光発電設備について「自社の環境負荷低減の一助としたい。今後も導入を進める」と話す。すでに最大出力が260キロワットのパネルを取り入れた志度工場(香川県さぬき市)では、2000キロワットになるまで追加搭載し、23年末に発電開始することを検討している。