さわかみオペラ財団、徳島で「椿姫」上演へクラウド募金

さわかみオペラ芸術振興財団（東京・千代田）は25日、徳島市で2023年11月に予定する市民参加型オペラの上演に向け、一般から寄付を募るクラウドファンディング（CF）を始めた。目標額は800万円。7年目となる今回は「椿姫」を上演する。集まった資金は出演者や演奏者、舞台装置、照明などの充実に生かす。

徳島大学系の大学支援機構（徳島市）が運営するCF専用サイト「Otsucle（おつくる）」を通じて9月末まで寄付を募る。11月末に2回公演を予定しており、海外から主役のソプラノとテノール歌手を招く。日本人歌手とのダブルキャストで舞台を盛り上げる。

財団の沢上篤人代表理事は「地域の人々がお金を出し合い、自ら参加して市民オペラを運営する。『徳島モデル』は全国に広がりつつある」と話した。徳島でのオペラ公演は17年に始まり、21年からCFに挑戦。初年度は100万円の目標に対し340万円、翌22年も同額の目標に対し480万円の寄付を集めた。