埼玉・小川町のメガソーラー計画、環境相「見直し必要」

埼玉県小川町で計画されている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)計画について、山口壮環境相は25日、外部から大量の土砂を運び入れて盛り土を造成する計画に対して「抜本的見直しが必要」とする環境影響評価(環境アセスメント)に基づく異例の意見を発表した。
太陽光発電が環境アセス対象になった2020年以降、環境相が計画見直しを求める意見を出すのは初めて。県の担当者は「21年末の知事意見に沿った内容だ」と評価した。事業を所管する経済産業省は2月上旬にも、環境省や県の意見を踏まえて事業者に勧告する方針だ。
同計画は小川エナジー合同会社(同県寄居町)による太陽光発電事業。発電出力は約40メガワット、計画地の面積は約86万平方メートルで県内最大級とされる。敷地内の計画盛り土量は約72万立方メートルに達し、約半分の35.5万立方メートルが外部から搬入した土砂によるもので、環境相の意見では「環境への負荷が生じる」とした。
同計画に対しては県も21年12月27日、「環境への重大な影響が払拭されない場合は中止も含めた事業計画の見直しも検討しなければならない」とする知事意見を経産省に提出した。
関連企業・業界
業界: