マクアケとビームス、中国地方企業と商品開発 CFで販売

クラウドファンディング(CF)サイトを運営するマクアケとセレクトショップ運営のビームス(東京・渋谷)が地方の産業支援を進めている。このほど、中国地方の事業者と共同で商品を開発。デニムや備前焼、熊野筆など地元素材を使った計16点の商品をマクアケのCFサイト内で販売し始めた。地方の事業者の商品やブランド開発、販路開拓をサポートする。
マクアケとビームスが手掛ける、日本各地の産業を支援する「ローカル共創プログラム」の第1弾となる。同プログラムは両社が21年12月に始動し、中国地方で事業者を公募。16社の参加事業者を選定した。
漁網メーカーの日東製網は使用済みで廃棄する網を再利用し、アウトドアでも使えるバッグを制作。同社初のBtoC(消費者向け)事業への参入となった。雑貨販売のロジャース(岡山市)はタンブラーやマドラーなど備前焼を使った商品を展開する。陶芸品の収集や料理が趣味のビームス広島(広島市)のスタッフが提案し、商品化につながったという。
全16点の商品はビームス広島の店舗で26日から9月4日まで展示する。マクアケのCFサイト「Makuake」で購入できる。マクアケの坊垣佳奈取締役は「中国地方でのプロジェクトがうまくいけば全国にも展開していきたい」と話した。