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香川の高校生と企業、地域の課題解決プログラム開発

穴吹興産などあなぶきグループと大手前高松高等学校(高松市)、同校生徒らが共同で探求学習用の教育プログラムを開発し、10月に同校の授業の中で利用し始めた。県内5社・団体の若手社員らが登壇し、自社の課題をテーマに生徒と解決策を検討する。若者と地域企業を結び企業の実像の理解につなげる。県外進学の多い香川県でUターン就職などの増大につなげたい考えだ。

今回のプログラム名は「プロジェクトToBe」。民間企業と高校、生徒が参加して開発した探求学習プログラムは例がないという。穴吹興産は企業利益と社会課題の解決の両立を目指す「CSV(共通価値の創造)」の事業として取り組み、今回の探求学習プログラムをビジネスモデルとして他校にも展開していく。

同校の授業に参加する企業・団体は穴吹興産と穴吹エンタープライズ(同市)、百十四銀行、ウェブサイト制作のゴーフィールド(同市)、生活協同組合コープかがわ。同校1年生280人を対象に10クラスに分けて実施している。2022年2月まで合計12回の授業を行う。

今回のプログラムは、あなぶきグループが運営するコワーキングスペース「co-ba takamatsu」がWeBase高松と開催した若者と企業をつなぐプロジェクトで、同校生徒が提案したビジネスモデルがきっかけとなった。その後、あなぶきグループが支援し、大手前高松中学・高等学校の教員や提案者の高校生徒、穴吹興産の新規事業担当者らが参加して授業で使用できる学習プログラムとして開発した。

授業で使うために作成した教材は約40ページのワークブック。理解力や情報収集力、コミュニケーション能力、計画実行能力、課題解決能力などを身につけることを目標とし、授業の各コマのポイントを解説したうえで授業を通じて得た感想や気づきをメモとして書き込んでいく内容になっている。

授業ではグループに分かれて地域企業の課題を検討し、解決策のアイデアを考えて具体的なアクションプランにまとめる。企業側も生徒が提示したプランを実現させる方法や実現のための障壁を整理し、生徒にプレゼンテーションする。穴吹興産の場合は「脱デベロッパー」が地域企業の課題のテーマになるという。

地域企業と生徒が課題解決案のアイデアを巡ってキャッチボールの対話をすることで、生徒は働くことの意味について理解を深め、今後のキャリア形成を考えることになる。一方、参加する若手社員にとっても課題解決のヒントを得て能力を磨く自己啓発になる。

2回目となる10月22日は各社・団体の若手社員らが講義し、学生時代も含めた自身のキャリアや現在の業務内容について話した。

香川県がまとめた出版物「100の指標からみた香川」によると、20年調査で高校生の県内の大学への入学者割合は16.8%。他の都道府県に比べて低水準が続いており、ほとんどの学生は県外に進学している。他の地方でも県外進学する地域は多く、地方社会にとって県内進学者やUターン就職者を増やすことが課題になっている。(竹内雅人)

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