復興大臣、処理水放出について卸業者らと意見交換

西銘恒三郎復興相は25日、豊洲市場(東京・江東)を視察し、東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出に伴う風評被害について市場関係者らと意見交換した。視察後、西銘氏は「市場関係者の間に(風評被害への)不安感がある。政府一丸となって払拭に努めなければならない」と強調した。
国は2023年春ごろをめどに処理水を海洋放出する方針で、政府内に放出後の風評被害を軽減するための対応を検討するタスクフォースを設けている。西銘氏は「消費者に対し、安全であることをエビデンス(科学的根拠)に基づいて強く発信する」と述べ、学校給食に地元産の水産物を使っている福島県の事例などを例に、取り組みを後押しする姿勢を示した。