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自動搬送車×ロボットで効率化 金沢のシコウ

自動搬送車(AGV)システムのシコウ(金沢市)は、人と一緒に作業できる協働ロボットを搭載したAGVを開発した。部品をつかんで離れた場所まで運ぶなど、必要な場所で必要な作業ができるのが売りで、顧客の要望に応じてAGVやロボットの仕様を変える。工場や病院といった人手不足の業務効率化を後押しする需要を見込む。

展示会などに活用する試作品が完成した。可搬重量10キログラムの協働ロボットを組み込み、部品をつかむロボットハンドを採用した。ロボットが作業中は安全確保のため人が触れるだけで止まる仕組みになっているが、AGVの走行中に揺れがあってもロボットに影響しないように工夫したという。

試作品に使ったAGVは床面に誘導用の磁気テープがない場所でも走ることができる無軌道型。カメラで撮影した映像から位置情報を確認しながら進む方式で、前後や横、斜めといった全方位に行くことができる。走行速度は1分間に最大60メートル。ロボットの先端にもカメラを付けてあり、モノの位置を正確に把握できる。価格は1000万円台を想定している。

藤井敬士社長は「開発した同じものを売るのではなく、提案の1つとしていきたい」と話す。顧客の搬送するモノや使用する環境に応じてAGVやロボット、ロボットハンドの仕様を変える。例えば、工場内に光が差し込むため、カメラ搭載のAGVに不安を持つ顧客の場合、磁気テープで誘導する方式を提案する。

コンベヤー付きのAGVにロボットを搭載すれば、運んだ部品や荷物を生産や物流のラインに組み込むことが可能になる。「人に頼っていた細かい作業が一貫してできるようになる」とみる。

富士経済によると、国内のAGV市場は2021年で214億円と前年比で21%増えた。物流倉庫の自動化ニーズが高いことが背景にある。多様なタイプの展開が予想されることから25年には315億円と市場拡大が続くと予想する。

シコウは工場や病院内などのモノの搬送に応じたAGVを受注しており、21年12月期の売上高は約6億円。半導体不足が影響し、商談を手控える顧客がいるものの、今後、需要は回復すると見込んでいる。ロボット搭載の新製品について、藤井社長は「受注できれば23年夏以降、出荷できる」としている。

(石黒和宏)

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