相模屋食料、おから再利用したプラスチック開発

豆腐製造最大手の相模屋食料(前橋市)は、豆腐の製造過程で出るおからを再利用したバイオマス(生物資源)プラスチックを開発したと発表した。植木鉢に加工して販売を始めたほか、粒状のペレットとして外部にも販売する。
同社では豆腐の製造工程で年間約3万6000トンのおからが出るという。食用や飼料、猫砂などとして再利用しているが使い切れないため3分の1程度は産業廃棄物として処分している。

このおからを合成樹脂のポリプロピレンと混ぜ、おからを51%含むペレットにすることに成功。植木鉢の「おからポット」に加工し、3月に前橋市内に開業した道の駅「まえばし赤城」内で販売を始めた。今後はゴミ袋や自社の豆腐パックなどにも応用を目指すとしている。鳥越淳司社長は同事業について「3年後に売上高1億5000万円、5年後に10億円規模にしたい」と話す。