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北陸3県の路線価、金沢駅前が続落 富山駅前は上昇

国税庁が1日に発表した2022年の北陸3県の路線価(1月1日時点)は、3県で最も路線価が高い金沢駅前が前年比で3.3%下落した。新型コロナウイルス禍で飲食や宿泊関連の不動産需要が回復せず、2年連続の下落。富山、福井の県都では富山駅前が2.0%上昇、24年の北陸新幹線の開業を控えた福井駅前が横ばいだった。

金沢駅前は1平方メートルあたり89万円。直近のピークの20年の96万円から下落が続く。コロナ前の観光客が多かった分、不動産需要の落ち込みが大きい。石川県不動産鑑定士協会の小西均会長は「金沢は観光都市なので観光客が多ければ地価が上がり、少なければ下がる形」とみる。

石川県全体でみると、マンションなど住宅需要が下支えする形で上昇している地点も目立つ。北陸新幹線の敦賀延伸を控えた小松市の小松駅前などは上昇した。

富山県の最高路線価が富山駅前で1平方メートルあたり50万円。20年の路面電車の南北接続など交通インフラの整備が進んだ。南口では22年3月、商業施設「MAROOT(マルート)」が開業するなど集客力が高まる。

駅周辺の開発は北側に移っている。大和ハウス工業が複合テナントビル、富山市が中規模のイベントホールをぞれぞれ建設中だ。富山県不動産鑑定士協会の藤川泰史会長は「南側と比べ地価の低かった北側で徐々に上昇している」と話す。

福井県の最高路線価は福井駅前で1平方メートルあたり33万円。前年の上昇から横ばいとなった。周辺では新幹線延伸に向け、各所で再開発が進んでいる。福井県不動産鑑定士協会の山岸範之会長は「再開発への期待感は依然として高いが、コロナ禍の影響など先行きの不透明感とせめぎ合い、強気になりきれないのでは。延伸が近づけば上昇傾向になる可能性がある」と指摘する。

敦賀駅前は前年の横ばいから1.5%の上昇となった。ホテルや飲食店などの複合施設が今秋にもオープンする。山岸会長は「目に見える形で再開発が進んだことで、感覚的に分かりやすくなったのでは」とする。越前市のJR武生駅前、小浜市のJR小浜駅前でも変動率が下落から横ばいとなった。

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