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東北の路線価、0.7%上昇 中心市街地の需要堅調

仙台国税局が1日発表した東北6県の2022年1月1日時点の路線価は、6県全体(標準宅地の平均値)で前年比0.7%の上昇だった。上昇率は21年(0.1%)を上回った。宮城は上昇率が全国で3番目に高く、福島はプラスに転じた。他の4県は下落となり、山形はわずかにマイナスとなった。各県の中心市街地は新型コロナウイルス下でも需要は堅調に推移している。

青森県

青森の最高地点「青森市新町1丁目新町通り」は、21年は前年比3.1%下げていたが、22年は横ばいとなった。マンション新設などがみられる利便性の高い市街地では需要が高まっている。評価基準額の平均は13年連続下げたが、下落率は0.5ポイント縮小した。市部でも郊外や高齢化が進む町村部ではなお下落が続いている。

岩手県

岩手の最高地点「盛岡市大通2丁目大通り」は2年連続のマイナスとなったが、下落幅は2.2%と前年に比べて縮小した。不動産鑑定士の横田浩氏は「県内でコロナの患者が減るなど影響が薄まったためだが、需要回復までには至らなかった」とみる。県内9税務署の各最高地点は上昇地点がゼロに。前年に唯一上昇した大船渡市の地点は横ばいを維持した。「大船渡は他の沿岸地域に比べて復興事業が遅れており、地価のピークが続いている」(横田氏)という。

宮城県

宮城の対前年上昇率は北海道、福岡県に次いで全国3位だった。路線価が最も高かった地点は、仙台駅西口に面する「仙台市青葉区中央1丁目青葉通り」。1平方メートル当たり339万円で前年比2.7%上昇した。同地点の上昇は9年連続。周辺ではホテルの開業やオフィスビルの開発が相次いでいる。

秋田県

秋田の最高地点は秋田市のJR秋田駅に面した「秋田市中通2丁目秋田駅前通り」で、再び横ばいだった。評価基準額の平均は13年続けて下がったが、変動幅は0.3ポイント縮小した。県内8税務署の最高路線価の所在地のうち、横ばいは6地点、下落は2地点だった。市部でも郊外は空き家や空き地が増え、下落に歯止めがかからない。

山形県

県内の平均額は下落したが、山形市の最高地点は値上がりした。マンション用地の需要が引き続き活発で「先日も県外の不動産大手が『9月までにJR山形駅前でまとまった土地を確保したい』とファクスを流していた」(不動産鑑定士の月田真吾氏)。ここ数年、中心市街地で空室を伴って開業したビルも満室となるところが増えており、テナント需要も堅調だ。

福島県

福島市内で最高の「福島市栄町福島駅前通り」は1平方メートル当たり19万5000円で21年比2.6%上がった。上昇は2年ぶりで、不動産鑑定士の佐藤栄一氏は「JR福島駅前の再開発が動き出したことが好感された」とみる。県内最高は「郡山市駅前1丁目郡山駅前通り」の同30万円。統計の残る1992年以降最高額が続く。21年に続いて、前の年から横ばいとなり「コロナ下でも一等商業地として資産価値が重視され価格が下がらない」(同氏)。

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