東京都のモニタリング会議「感染再拡大の危険性高い」
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東京都が24日に開いた新型コロナウイルスの感染状況を分析するモニタリング会議で、1週間平均の新規感染者数(23日時点)が前週比11%増の418人だったことが報告された。
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都の抽出検査では感染力が強いインド型(デルタ株)の比率も前の週の3%から8%に上昇している。出席した専門家は「感染再拡大の危険性が高い。人流をいかに抑えるかが重要になる」と指摘した。
前の週と比べた新規感染者数の比率では、9日時点で80%、16日時点で96%とマイナスが続いていた。東京は緊急事態宣言が20日で解除され、「まん延防止等重点措置」が適用されているが、解除直後に増加傾向に転じた。

繁華街の人出はゴールデンウイーク明け以降、5週連続で増えていたが、最近は横ばい傾向に落ち着いていた。ただ、緊急事態宣言の解除後に再び増え始めており、解除から3日間で夜間の人出は7%、昼間も1%増えたことがモニタリング会議で報告された。
繁華街の人出は新規感染者数の増減に連動する傾向がある。分析した都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は「数週間後には感染者数が急増するリスクがある」と警鐘を鳴らした。