青森・むつ市、シンガポール国立大の短期留学生受け入れ

青森県むつ市は、シンガポール国立大学から短期留学生を受け入れる合意書を同大と締結した。2023年5月に約20人が3週間程度滞在し、県内の学生と共同で下北地域の農水産品のブランド化やインバウンド(訪日外国人)の受け入れ体制の整備などをテーマに実習する。
むつ市の宮下宗一郎市長と、同大語学教育研究センターのウォーカー泉所長が合意書を取り交わした。13言語を教える同センターで日本語を学ぶ学生が来日する。渡航費は学生の自己負担で、滞在中にかかる経費をむつ市が賄う。下北名産の養殖サーモンやワイン、銘柄牛などの生産現場を訪問し生産者らとも交流する。
むつ市は18年からシンガポールで販売促進イベントを開催するなど販路開拓事業を進めている。留学生は帰国後に日系企業でインターンシップにも参加する予定。むつ市では「海外事業の展開など、市と継続的に関わりあえる人材になってもらいたい」(シティプロモーション推進課)と期待する。