京急、23年ぶりダイヤ大幅改正 11月26日から

京浜急行電鉄は24日、11月26日からダイヤの大幅改正を23年ぶりに実施すると発表した。日中の運行パターンについて「快特」と「特急」を10分間隔で交互に運行し、利用者の増加が見込まれる特急停車駅での乗車機会を増やすのが目的という。
現行のダイヤでは、特急は朝夕のラッシュ時と夜間時間帯のみで、日中は停車駅の少ない快特が10分間隔で運行している。今回のダイヤ改正で日中も特急を導入し、快特と10分間隔で交互に運行することにした。
この結果、特急が停車する汐入駅や追浜駅(いずれも横須賀市)、神奈川新町駅(横浜市神奈川区)、平和島駅(東京都大田区)、青物横丁駅(同品川区)では乗車機会が大幅に増加。京急は「特に平和島駅と青物横丁駅は倍増する」としている。

このほか、平日朝に三浦半島から品川方面に向かう上りの有料座席指定列車「モーニング・ウィング5号」については、運行時刻を約30分繰り上げ、品川駅への到着時間を通勤に利用しやすい午前8時53分にする。
一方で、新型コロナウイルス禍による利用者数の減少や電気料金の高騰に伴う動力費の増加の影響で、平日朝のラッシュ時の快特5本を特急に変更する。京急久里浜駅や逗子・葉山駅始発の特急・羽田空港行2本の運転を取りやめる。土日休では泉岳寺―三崎口駅間の快特6本を特急に変更する。