岩手銀行、サステナ向け投融資で5000億円目標
岩手銀行はサステナビリティー関連の投融資を2031年3月期までに5000億円とする目標を発表した。期間は22年3月期からの10年間で、脱炭素に関連する再生可能エネルギーへの融資を強化するほか、有価証券運用でも環境債やトランジション・ボンド(移行債)などの投資を増やす。30年度にグループで温暖化ガス(GHG)の排出量を実質ゼロとする目標も掲げた。
同行によると21年4月から23年1月までのサステナビリティー関連の投融資は累計で約800億円で、31年3月期までに毎年度ごとに500億円ほどを投融資にあてる計画だ。サステナビリティ・リンク・ローンなど融資関連や有価証券運用のほか、リースでも再エネ設備を中心に取り扱いを強化する。
脱炭素の取り組み強化のため、30年度にグループでのGHG排出を直接排出分(スコープ1)と間接排出分(スコープ2)を含め実質ゼロを目指す。これまでは13年度実績(7660トン)を30年度に半減させる目標だった。13日には岩手県企業局の水力発電所で発電した電力への切り替えを決定した。
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