伝統の埼玉・川越まつり、10月に3年ぶり開催決定

埼玉県川越市は24日、豪華な山車が街を巡る10月の「川越まつり」を2019年以来3年ぶりに開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により20、21年は中止した。370年以上の歴史があり、約90万人を集めていた地域を代表するイベントの再開は、来街者の減少で苦境が続く観光関係者にも明るい話題だ。
川越市や川越商工会議所、観光関係者などでつくる主催者の川越まつり協賛会(会長・川合善明川越市長)が同日の理事会で22年度の事業計画や予算を承認。10月15、16日の2日間にわたりまつりを開くと決めた。市によると、開催の規模や感染対策などの詳細は今後の感染状況などを見極めながら決めるという。
川越まつりは蔵造りの街並みで知られる観光地川越を代表する伝統行事であり、16年にはユネスコの無形文化遺産に登録された。コロナ拡大前の19年には2日間で88万人の観光客が訪れた。