京王電鉄バス、自動運転バスの実証事業 定期便へ

京王電鉄バス(東京都府中市)は西新宿地域で自動運転バスを巡回する実証事業を始めた。期間は水・木曜日を除く2月26日まで。新宿駅西口から東京都庁間を巡回するおよそ2キロメートルのルートを走行する。乗車には事前登録が必要で、料金は1回100円。2023年度中に定期便としての運行を目指す。
高速通信規格「5G」を活用した都公募の実証事業として実施。状況に応じて運転手が手動運転に切り替える「レベル2」相当で実証する。21年度にも同様の事業を実施しており、約2週間の期間中、運転手の操作なしで走行した距離は6割程度だった。
今回は新たな自動運転技術を導入しており、8割程度の距離を自動運転するのが目標。右折先の路上駐車車両を検知し、第2車線へと車線変更するよう車両に伝達するセンサーを交差点の路肩に設置したほか、バスに搭載した高性能センサーが感知する特殊な塗料を道路上に塗装した。
収益性の向上についても検証する。広告を配信する電子看板を車内に設置し、利用者にアンケートするなどして広告価値を計測する。
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