カゴメ、長野の野菜飲料工場がリニューアル稼働
カゴメは24日、リニューアル稼働した富士見工場(長野県富士見町)を報道陣に公開した。野菜飲料の主力工場で、新棟を建設して高速の充塡ラインや包装設備などを整備した。投資額は約86億円。生産能力は約2割増える。環境にも配慮し、新棟の屋上には太陽光パネルを設置した。

新棟は延べ床面積が約1万2000平方メートル。野菜ジュースなど紙容器飲料の生産ラインを3つ新設し、老朽化した設備を更新した。高速での充塡や包装が可能になったことで、同工場の生産能力は年1850万ケースと約2割増える。一方、太陽光パネルの設置により同工場の年間使用電力の2割強をまかなうことができるという。
生産工程を管理する集中管理室を新たに設けたほか、原料や製品の自動倉庫も導入し、効率的な生産を可能にする。能力増強に伴い繁忙期に発生していた休日稼働もゼロになる見込みで、働きやすい環境を整えたとしている。
会見した山口聡社長は「健康志向の高まりを背景に野菜飲料の市場は拡大しており、今回の投資で将来のさらなる需要拡大に備える」と話した。