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オタフクソース、3年で海外売り上げ5割増 現地店を開拓

ソース製造大手のオタフクソース(広島市)は25日、2024年9月期に海外売り上げを現在より5割多い50億円に増やす目標を発表した。米国や中国などで日本食レストランの開拓を進めるほか、お好み焼きや焼きそばの普及に努める。近年の日本食ブームが追い風になるとみる。国内市場に大きな成長が期待できないなか、海外を成長の軸足にする。

同社の推計によると、海外のお好み焼き専門店は10月時点で約430店舗。年々増えており、今後も成長が見込めるという。同日に記者会見した佐々木孝富社長は「メニューの提案も含め、業務用の営業を強化していく」と語った。

現地の日本食レストランに、お好み焼きや焼きそばをメニューに追加してもらえるよう提案し、ソースの出番を増やしていく。新型コロナウイルスの影響は残るものの、コロナ前に日本を観光した人も多く、日本食への関心は高いとみる。13年に和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことで、ブームが続いていることが追い風になる。

外食をきっかけにお好み焼きなど小麦粉を使う「粉もん」のおいしさを知ってもらい、スーパーでの家庭用商品の販売にもつなげる。現地のあらゆるニーズに対応できるよう、ハラルやビーガン対応のソースも用意する。お好み焼きの作り方を教えるオンライン教室を開くほか、冷凍お好み焼きを販売するなど、まず存在を知ってもらうよう努める。

オタフクは国内の家庭用ソースで約3割のシェアを持つ。人口が減る国内では今後大きな成長が期待できないとみて、海外展開を徐々に進めてきた。13年に中国と米国、16年にはマレーシアで工場を稼働。現在の海外売り上げは33億円で、全体の約1割を占める。ある程度軌道に乗ってきたことから、成長へさらにアクセルを踏む。

同日、26年9月期までの5カ年の中期経営計画も発表した。関連会社なども含めた8社の「お多福グループ」の売上高を、最終年度に21年9月期より2割多い323億円に伸ばす。海外での成長を軸に、国内でも比較的手薄な首都圏などでシェアを伸ばす。

今後5年の投資額は約40億円を予定する。本社工場で効率の高い生産ラインへの入れ替えを進めるほか、海外工場の拡張を視野に入れる。

オタフクソースの売り上げはこれまで、家庭用と飲食店など業務用の比率が半々だった。コロナの影響で業務用は苦戦が続くが、家庭用の伸びが上回り、全体の売り上げはコロナ前から微増となっている。

(河野真央)

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