JR宇都宮駅前の「トナリエ」、飲食店が大量撤退

JR宇都宮駅西口の商業施設「トナリエ宇都宮」から飲食店が相次いで撤退する。ファミリーレストランのサイゼリヤとしゃぶしゃぶレストランのしゃぶ葉など6店舗が26日で閉店。地下1階の飲食店街からテナントが消える事態となった。
閉店するのはサイゼリヤとしゃぶ葉のほか、クレープ店「みやのスマイルクレープ」と創業新幹線(東京・豊島)の運営するラーメン店3店舗。5月末には喫茶店のタリーズや居酒屋チェーンのつぼ八も閉店している。なお「みやのスマイルクレープ」は7月中に1階に移転して再開する予定だ。
今回の大量閉店により、同施設の地下1階からはゲームコーナー以外の全テナントが撤退する。施設を運営する不動産開発の日本エスコンは地下1階部分を大規模改装する方針とみられるが、今後のテナントの入居予定などについて「公表できる段階にない」としている。
2023年の次世代型路面電車(LRT)開業を控え、JR宇都宮駅は東口方面の再開発が進む。8月にはホテルやスーパーが入居する商業施設「ウツノミヤテラス」が開業する予定だ。一方で駅西口側では19年に撤退した「宇都宮パルコ」跡地のテナントがいまだに決まらないなど、駅の東西で明暗が分かれている。