静岡・三島市、こども園の空気「見える化」 民間と実証
静岡県三島市は民間企業と連携し、市内のこども園で二酸化炭素(CO2)濃度などを計測し室内環境を最適化する実証実験を始めた。園内にセンサーを設置し施設内の空気環境を測る。換気や消毒といった新型コロナウイルス対策が求められる施設の負担減にもつなげる。

保育支援の明日香(東京・文京)と新電力のUPDATER(アップデーター、東京・世田谷)と連携し、市内の「錦田こども園」にCO2やPM2.5、揮発性ガスなどを測るセンサーを20台設置した。数値は図などで表示され、一定の基準を超えれば管理者に通知が届く仕組み。データはクラウドで管理しているため複数の端末で共有できる。
三島市は3月から官民連携事業を進める「民間提案制度」を導入しており、今回の連携が初の事業となる。実証実験は2023年3月末まで続ける予定だ。豊岡武士市長は「子育て環境を求めて、首都圏からの移住者が増加している。子育て支援に尽力する三島市の姿勢を示すことにもつながると確信している」とコメントした。