茨城・大子とドコモ、ICTで連携 高齢化対策探る
茨城県大子町とNTTドコモは24日、ICT(情報通信技術)の活用推進で連携協定を結んだ。人工知能(AI)を使った乗り合いタクシーの利用を促すほか、教育や農林業でも連携する。高齢化が急速に進む同町の様々な分野に先端技術を導入し、課題解決を図る。

大子町とドコモは2020年10月から「AI乗合タクシー」の実証実験を行い、21年10月に本格運行を始めた。今後は利用促進に向けたイベントを共催し、高齢者らの移動を後押しする。このほか町内の小中学校で1人1台を配備済みのタブレット端末を使い、教員らの意見をくみ上げつつ教育環境を充実させる。
ドコモは町民向けにスマートフォンの教室を開いてきたが、今後は公民館などでの出張販売も行う。同町の主産業である農林業や観光でも連携。ICTツールによる作業効率化や新たな観光コンテンツ創出を図る。
調印式には高梨哲彦町長とドコモ茨城支店の中山晴之支店長が出席した。大子町では65歳以上の高齢化率が4月時点で47%を超え、住民サービスの向上や産業活性化が課題となっている。
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