「加賀友禅検定」誕生 初回は2024年、工房見学会も
石川県を代表する伝統的工芸品、加賀友禅の魅力を発信しようと、「加賀友禅検定」が誕生する。上級、中級、初級の3段階を設け、2024年に第1回の初級の試験を金沢市内で予定する。工房見学会や合格者パーティーなども企画し、石川県の観光集客にも一役買う考えだ。

同検定は着物姿でPRする「加賀友禅大使」でつくる団体が中心となる。中級は初級合格者、上級は中級合格者をそれぞれ受験資格にする。初級試験の状況を踏まえ、開催時期などを検討していく。今後、業界団体の協力を得て、試験対策となる教本をつくる予定。
着物ファンのほか、流通関係者、学生らの受験を期待する。加賀友禅大使の団体の代表、塚谷彩子さんは「加賀友禅を持っていても着る機会がないという方もいる。合格者パーティーはその場の提供にもなる」と話す。
24年春に北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、北陸への関心が高まるのを加賀友禅のPRの機会ととらえた。塚谷さんは「検定を通じて金沢への観光旅行も後押ししたい」としている。