山梨中央銀行と静岡銀行、20億円の事業承継ファンド

山梨中央銀行と静岡銀行は31日、地域企業の事業承継や事業の再構築を支援する「静岡・山梨アライアンスファンド」を共同で設立する。ファンドの総額は20億円。両行の事業承継に関する知見を共有し、地域企業の支援体制を強化するという。
愛称は「静岡・山梨みらい成長支援ファンド」。山梨中銀、静岡銀、静銀経営コンサルティング(静岡市)が有限責任組合員として出資し、静岡キャピタル(同)が無限責任組合員の出資者としてファンド運営を手掛ける。
投資対象は、後継者不在で事業承継のニーズがある中小企業や、新分野開拓といった事業の再構築に取り組む中小企業など、事業承継や事業継続に課題を抱える取引先。1件当たりの投資額は6億円を上限とする。
両行はこれまでも地域企業の事業承継などを支援してきたが、地域企業の多様化・複雑化する経営課題への支援体制を強化するため、「静岡・山梨アライアンス」の一環として、投資先のガバナンス強化が可能な事業承継ファンドを設立することで合意した。