横浜中華街、春節にぎわう 3年ぶりパレードも復活

横浜中華街(横浜市)で旧暦の正月を祝う春節の催しが22日に始まった。新型コロナウイルス禍の影響で実施できなかったパレードを実施するなど、コロナ前の例年の行事が3年ぶりに復活する。春節期間の2月5日まで来街者増を目指す。
21日深夜には横浜媽祖廟(まそびょう)・山下町公園で春節カウントダウンが実施された。日付が変わると獅子舞が登場し、訪れた多くの人でにぎわった。22日午後には爆竹や太鼓の音がなる中、伝統の獅子舞「採青(ツァイチン)」が中華街で披露されたが、多くの来街者で混雑し安全確保のため途中で中止となった。
横浜中華街発展会協同組合の高橋伸昌理事長は「コロナ前を上回るような人出。40〜50代や子連れの観光客、東南アジアやヨーロッパなど海外観光客の姿もみられた」と話す。
期間中はイルミネーションや、中国の伝統芸能のショーのほか、2月4日には祝賀パレードを実施する。みなとみらい21地区など周辺も含めたデジタルスタンプラリーも開催し、周遊を促す。
横浜中華街の春節の催しは1986年に始まり、今年が37回目。例年は多くの観光客が訪れるかき入れ時となっている。今年の期間中は「ホテル、飲食店の予約は好調」(高橋理事長)という。