亀田製菓、米菓製造のマスヤと資本業務提携 OEM検討
亀田製菓は23日、米菓製造販売のマスヤ(三重県伊勢市)と資本業務提携を結んだと発表した。同社の一部株式を取得し、亀田製菓の持ち分法適用関連会社となる。マスヤの生産余力を生かしたOEM(相手先ブランドによる生産)などを検討する。米菓市場の成長鈍化や原材料価格の高騰などを受け、企業間連携を通じた事業拡大を図る狙い。

マスヤが新たに発行する第三者割当増資を引き受け、2023年1月31日に株式を取得する。取得後の出資比率は20%。株式の取得額は非公表だが、「23年3月期の連結業績への影響は軽微」(亀田製菓)としている。
マスヤは01年設立で、22年9月期の売上高は50億円。100%子会社に創業1933年の老舗米菓、日乃本米菓製造(茨城県那珂市)を持つ。主力商品は「おにぎりせんべい」や「杵もち揚」など。
亀田製菓は資本提携の理由を「先行き不透明感が強まり、企業間連携を通じたシナジーの追求は不可欠」とする。同社は、自社の生産効率化や業界の生産余力を有効活用する観点などから、一部商品や工程のOEMを増やしている。今回の資本業務提携では生産のほか営業分野での協力も図る。マスヤに対しては、米菓製造の自動化技術やマーケティングなどのノウハウを提供する。