UniBio、東京大学と共同研究 植物使いワクチン開発
バイオテクノロジーに関する研究開発のUniBio(ユニバイオ、新潟市)は東京大学医科学研究所ワクチン科学分野の石井健研究室と共同研究契約を結んだ。動物原料と比べて安全性の高さなどのメリットがある植物からのワクチン開発に取り組む。

UniBioは植物を活用して有用なタンパク質製品を製造する技術に強みがある。共同研究では、同社がワクチンの主成分の候補となる重大な感染症の病原体ウイルスの抗原をタバコで増殖させ、抽出して、精製する。東大の石井研究室で精製した抗原の安全性や有効性などを評価する。
植物を利用すると、動物原料のワクチンと比べ、管理やスケールアップがしやすく、ワクチン開発のコスト低下にもつながるという。2年以内に性能評価などを実施し、ライセンスアウト(技術供与)を目指す。