無免許運転で事故の木下都議が辞職
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今夏の東京都議選の期間中に無免許運転で人身事故を起こし、公表せずに当選した木下富美子都議が22日、辞職した。同日夜に辞職願を都議会議長に提出して許可された。辞職は事故発覚後に除名された地域政党「都民ファーストの会」の特別顧問の小池百合子知事らと相談して決めたという。
辞職願の提出に先立って都庁で記者会見した木下氏は「交通法規の順法精神が弛緩(しかん)していたことを猛省している」と謝罪した。同日午後に都庁で小池氏と面会し「ここはいったん退いて交通事故の解決に専念してはどうか」と促されたことも踏まえて判断したと説明した。

木下氏は事故発覚後、体調不良などを理由に本会議や委員会を欠席した。都議会が7月と9月の2度にわたって決議した辞職勧告にも応じていなかった。再選後の初登庁となった11月9日も辞職を否定していた。22日の会見では「両親の安全が脅かされる事態となった。(議員を続けて)家族をこれ以上巻き込むことはできない」とも話した。