高知市、観光振興・産業活性化に重点 23年度予算案
高知市は22日、一般会計で1485億円の2023年度予算案を発表した。22年度当初予算と比べて1.7%減となった。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ街のにぎわい創出と産業活性化に重点を置いた。70回目を迎えるよさこい祭りなどで誘客を促す。

高知県などとともに3月から約1年間実施する大型観光キャンペーン「牧野博士の新休日〜らんまんの舞台・高知〜」に取り組むほか、4年ぶりの通常開催を予定するよさこい祭りに2900万円を充てた。市を含む県内自治体で活性化を目指す「れんけいこうち広域都市圏」事業の販路拡大支援には4500万円を計上した。
南海トラフ地震対策では98億円を投じる。事前復興まちづくり計画に着手するほか、災害時に自ら避難することが困難な市民への支援を進める。
財源不足には財政調整基金を取り崩して対応、予算編成後の残高は900万円となる。岡崎誠也市長は「改めて財政健全化計画をつくりたい」と述べた。