観光産業向けの新保証制度、栃木・茨城・群馬の保証協会

栃木県と茨城県、群馬県の信用保証協会は22日、観光関連の企業向けに新たな保証制度を始めると発表した。新型コロナウイルスの分類が感染症法上の「5類」に移行し、地域の観光業は需要が回復しつつある。資金支援を通じて活性化につなげる。
新制度「北関東観光連携保証(ぐいっと北関東)」の取り扱い期間は6月1日から2024年3月31日まで。保証限度額は1億円で、運転資金、設備資金ともに対象。保証料率は年0.405〜1.710%で、通常より10%割り引く。分割返済の場合の据え置き期間は2年以内とし、一般的に多い「1年以内」より長くした。
利用者の希望に応じて無料で外部専門家を派遣することもできる。
栃木県信用保証協会の担当者は「実質無利子・無担保融資の終了後も企業が利用できる制度融資はあるが、売上高減少といった条件のため、業績が回復傾向の企業は使えないものが多い」と指摘。調達コストを抑えた新たな資金繰り支援が必要とみる。