北陸電力、カーボンニュートラルガス販売へ
北陸電力は22日、温暖化ガスを実質的にゼロとする「カーボンニュートラルLNG(液化天然ガス)」を、事業者向けに2022年1月から販売すると発表した。大手商社などを通してガスの調達は北陸電力が担い、子会社でガス販売会社の北陸エルネス(富山市)が販売する。企業の脱炭素化の需要を取り込み、収益拡大につなげる。
カーボンニュートラルLNGは天然ガスの採掘、輸送、燃焼などにおけるCO2の排出量を、植林といった森林保護などの支援を通したCO2の吸収量や削減量で得たクレジットで相殺。排出量を実質ゼロとみなす仕組みだ。
北陸エルネスの20年度のガスの販売量は約7万トン。今回のガスは北陸3県以外での販売も予定する。9月には日本海ガス(富山市)が事業者向けに販売する都市ガスの一つとして、カーボンニュートラルガスの扱いを始めている。
関連キーワード