群馬の中小企業、夏季賞与3年ぶり増加見通し 民間調べ

東和銀行経済研究所は、群馬県内の中小企業の2022年夏の賞与支給額の見通しを発表した。1人当たりの平均支給額は21年夏の実績を4498円(1.5%)上回る31万2255円で、3年ぶりに増加する見込み。平均支給月数も1.41カ月と、21年夏の実績を0.03カ月上回りそうだ。
取引先企業に5月中旬~6月上旬に郵送方式でアンケート調査を実施し、群馬県内からは167社の回答を得た。
業種別にみると、製造業が前年比1万2362円増の30万6971円、非製造業は129円増の31万4975円となる見込み。非製造業が小幅の増加にとどまる理由について、同研究所は「新型コロナウイルスの影響が尾を引き、製造業と比べて回復が遅れているのではないか」とみている。
企業規模別にみると、従業員30人以下の企業(95社)が178円増の29万42円、30人超の企業(72社)が1万2105円増の34万1535円となる見込み。
同研究所の調査によると、県内中小企業の夏季賞与の平均支給額は、21年まで2年連続で減少していた。新型コロナ感染拡大前の19年夏の実績は33万7662円だった。