高島リボン、再生ポリ使った細幅織物 衣料向け環境対応
リボンメーカーの高島リボン(福井県鯖江市)は再生ポリエステル繊維を使った細幅織物を発売した。洋服の袖口や装飾などに使われる光沢とうねりのある「グログランリボン」に、生産時の端切れや使用済み衣料をリサイクルした繊維を活用。環境負荷の低さをアピールする。

伊藤忠商事の再生ポリエステル繊維「RENU(レニュー)」を基に、同社の規格に合わせた繊維を共同開発。高島リボンの製造するグログランリボンの定番約100色のうち、まず30色を再生ポリ繊維でも作れるようにした。
同社は1932年創業で、従業員は国内で50人程度。中国にも工場がある。商品企画から染色、織りなどを一貫でできるのが強み。リボンの国内生産量の9割を占めるとされる福井県内でも大手メーカーの一つだ。
衣料品は欧米を中心に環境対応を求められつつある。高島祥彰専務は「コストは多少増えるが、環境への優しさを売り込みたい。将来は全てのグログランリボンを再生素材に置き換えたい」と話している。
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