東京の最低賃金、28円上げ1041円に 2年ぶり引き上げ

東京地方最低賃金審議会は21日、東京都の最低賃金を現行(1時間あたり1013円)から28円(2.76%)引き上げ、1041円にするよう東京労働局の土田浩史局長に答申した。引き上げは2年ぶりとなる。10月に都内の職場で適用される見通しだ。
都内の雇用情勢の厳しさや非正規労働者の生活安定への配慮の必要性などから引き上げを決めた。最低賃金は企業が従業員に支払う最低限の時給で、常用やパートの区別なく都内の事業所で働く全ての人に適用される。
新型コロナウイルス流行で飲食や宿泊を中心に中小企業の状況は厳しいと主張していた使用者側の委員6人は審議会の答申案の採決を退席・棄権した。残った労働者側の委員と公益代表委員が賛成多数で可決した。厚生労働省の中央最低賃金審議会は16日、全国一律で引き上げ額を28円とする目安を示していた。

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