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東京の新規感染「第3波をはるかに超える危機的な状況」

東京都は21日、新型コロナウイルスの感染状況を分析するモニタリング会議を開き、現状のペースで感染が拡大すると1週間平均の1日あたり新規感染者が2週間後には約2600人に増加するとの試算を示した。専門家は「第3波をはるかに超える危機的な感染状況になる」と危機感を示した。

20日時点の平均感染者数は約1170人で、前週から49%増えた。増加は5週連続で、増加率は週を追うごとに拡大している。会議では49%の増加率が続いた場合、8月3日には新規感染者が約2598人に達すると予測した。

急激な感染者数の増加は医療提供体制に影響を及ぼしている。20日時点の入院患者数は2388人で、病床使用率は37%にまで上昇した。重症者用病床に限った使用率は52%で、感染状況を判断する国の指標で最も深刻なステージ4(50%以上)に達した。

宿泊療養者と自宅療養者も増加している。20日時点の自宅療養者は前週比約2倍の3657人に上り、都医師会の猪口正孝副会長は「重症患者は(新規感染者の)後から遅れて増えてくる」と警戒感を示した。

新規感染者数と相関性があるとされる夜間の繁華街の人出は、緊急事態宣言発令後の直近1週間で前の週と比べて12%減少した。東京都医学総合研究所の西田淳志・社会健康医学研究センター長は「宣言に一定の協力は得られている。4連休を好機ととらえ人流を抑制することが重要だ」と呼びかけた。

会議後に記者団の取材に応じた東京都の小池百合子知事は「この夏を最後のステイホームにしたい」と述べ、4連休や夏休み中の帰省や旅行の自粛を改めて求めた。

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