芝浦工業大学、芝浦キャンパスをオフィスに NEC系入居

芝浦工業大学は「建学の地」とする東京・芝浦の芝浦キャンパス(東京・港、芝浦工大ビル)を全棟貸しのオフィスに転換する。不動産サービス大手、シービーアールイー(CBRE、同・千代田)が工事などの関連事業を受託した。NECネッツエスアイによると、同社が転換後のビルに本社を移転する。大学のキャンパス移転を受け、保有施設の有効活用につなげる。
10月にオフィスビルへの転換に向けた工事を始めており、2023年に入居が完了する予定だ。芝浦工大は大学の歴史を踏まえたうえで、施設を売却せず賃貸で活用する計画を検討し、CBREからオフィス転用の提案を受けた。同社が大学キャンパスをまるごとオフィスに転用する事業は初めてだという。
芝浦工大によると、芝浦キャンパスは09年に竣工したが、このほど豊洲キャンパス(東京・江東)に機能を移転した。建物は地上8階、地下1階建てで延べ床面積は約1万2000平方メートル。CBREは工事に加え、用途変更や賃料設定といったアドバイザリー業務を担ったという。