コアレックス信栄、紙ごみをトイレ紙に 神奈川・座間市で

再生トイレ紙大手のコアレックス信栄(静岡県富士市)は2023年1月4日から、神奈川県座間市や同市内の商業施設と連携し同市内で発生した紙ごみをトイレットペーパーに再生する事業を始める。家庭や商業施設で発生したレシートなど、これまで焼却処分されていた紙類をトイレットペーパーの原料として回収する。ごみの発生量減や古紙原料の確保につなげる。
コアレックスと座間市、商業施設のイオンモール座間(神奈川県座間市)、座間市リサイクル協同組合の4者は22年12月20日、「ミックスペーパー資源化に関する連携事業」に乗り出すと発表した。市内の家庭やイオンモールのフードコート内で発生した紙ごみをリサイクル協同組合が回収しコアレックスの工場でトイレットペーパーに再生する。
紙パックや包装紙などアルミやプラスチックフィルムと紙が貼りあわされている紙容器は一般的には可燃ごみとして処分される。コアレックスはそうした紙類を再生するための特殊な設備を持つ数少ない事業者の一つだ。
座間市は23年1月からリサイクルできる紙類の基準を見直し、紙容器などの資源化に取り組む予定だ。同市内で発生する家庭ごみは21年度時点で約1万9000トンで、そのうち3割程度がリサイクルの対象となる。「周知を進め、月60トン程度の回収を目指す」(同市)という。
再生したトイレットペーパーはイオンのプライベートブランド商品として販売するほか、座間市の販促品として使用する予定だ。