駿河湾フェリー、9月の輸送人員32%増 需要底堅く

ふじさん駿河湾フェリー(静岡市)と静岡県は駿河湾フェリーの9月の利用状況を発表した。輸送人員は前年同月比32%増の3493人だった。記録的な大雨となった台風15号やエンジン機器の修繕による約10日間の運休の影響があったものの、前年同月の水準を上回った。
車両台数は24%増の1007台だった。そのうち、団体旅行に利用するバスは前年同月の1台から20台に増え、乗用車も23%増の981台と底堅く推移した。車両運転手を除く旅客数は36%増の2486人だった。
修繕による運休期間を除いた運航率は、台風などの影響で前年同月から21.8ポイント減り65.9%だった。一般社団法人による運航を始めた2019年6月以降、9月としては過去最低となった。
10月は国の観光振興策「全国旅行支援」が始まったほか、国内空港の水際対策も緩和された。運賃半額のキャンペーンも継続しており、秋の行楽シーズンに合わせ県内外からの集客に力を入れている。
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