岩手知事、盛岡の訪日客増期待 NY紙の「52カ所」で
岩手県の達増拓也知事は20日の定例記者会見で、米紙ニューヨーク・タイムズが電子版旅行欄の記事で「2023年に行くべき52カ所」の一つに盛岡市を選んだことについて、「さらに盛岡の良さが知れわたり、実際に来る人が増えていけばいいと思っている」と述べ、今後の訪日客増への期待を示した。
同紙が盛岡について「見過ごされることが多い」と触れたことについて、知事は「日本は東京中心の情報の偏りが大きく、地方の良さがあまり知られていない」と指摘。「その土地の普通の生活を一緒にしながら、珍しい体験ができるのは海外旅行好きな人たちにとっては、昔から憧れの的だ。ニューヨーク・タイムズで紹介されたのは、起こるべくして起こったこと」と語った。
今後訪日客の増加により新型コロナウイルスの感染拡大も懸念されるが、「『盛岡はわんこそばやジャズ喫茶など、主なスポットを見て歩くことができるような日常の生活が良く、観光客も共有できるところに良さがある』という記事を読んで来る人たちだ」と発言。「『アメリカではマスクをしていない』といって、盛岡に来て大暴れ、というような人は来ないのではないかと思う」と述べた。
ニューヨーク・タイムズは12日付の電子版旅行欄で、今年のお薦めの旅行先として、世界の52カ所を紹介。そのリストでは英国のロンドンに次ぐ2番目に盛岡市を、19番目に福岡市をそれぞれ挙げている。
