東北地銀、6県にひしめく15行 再編にらんだ現在地 - 日本経済新聞
/

東北地銀、6県にひしめく15行 再編にらんだ現在地

東北金融の現在地まとめ読み

全国で地方銀行の経営統合が活発化するなか、東北6県では目立った再編の動きが出ていない。計15行がひしめくが、それぞれ広い県土で地域性も強く、独立独歩を掲げる地銀も多い。ただ人口減少という環境変化に加え、システムの効率化も待ったなしだ。強力な営業基盤を持つトップ行の七十七銀行は静観を続けるのか。フィデアホールディングスと、じもとホールディングスの「隣県連合」の課題や、東北初の一県一行が迫る青森県の金融界はどう変わるのか。各行の立ち位置や思惑を探った。

東北の地銀再編、動かぬトップ行 九州型は不発

「現時点で再編は選択肢にない」。東北で名実ともにトップ行の地位にある七十七銀行の小林英文頭取は記者会見でこう繰り返してきた。経営体力は連結純利益で2期連続の最高益更新をうかがうほど盤石。目立ったライバル行もなく、6県に支店を持ち新たなエリア開拓を進める余地も小さい。必要な先端金融ノウハウは横浜銀行などとの共同システム、MEJARで確保されている。七十七銀が再編を主導するメリットは乏しいように見える。……記事を読む

青森、迫る一県一行 信用金庫「丁稚奉公」で存在感

青森県では青森銀行とみちのく銀行が2022年4月に経営統合し、プロクレアホールディングス(HD)が発足した。25年1月の合併後は「青森みちのく銀行」となり、「一県一行」体制まで2年を切った。青森県内の信用金庫が「丁稚(でっち)奉公」型のリテール強化を進め、他県の地銀が営業強化に乗り出してくるなど、せめぎあいは始まっている。……記事を読む

フィデア・じもと「隣県連合」、増えぬ仲間に透ける課題

東北で県境をまたぐ金融グループは、荘内銀行・北都銀行からなるフィデアホールディングス(HD)と、きらやか・仙台の両行を傘下にもつじもとHDの2陣営だ。両社ともに発足から10年超がたつものの、参加行は増えず地域的な広がりのある陣営には育っていない。……記事を読む

福島銀行、SBIと磨く新システム 生き残りかけ競うDX

全国の地方銀行で銀行の心臓部とも言える勘定系システムの再編を巡る動きが活発化している。エンジニア不足や保守コストの増加が意識され、大手システムベンダーが相次ぎクラウド化の検討を進めていることが背景だ。システムは銀行の競争力を左右するとあって、東北でも勘定系システムのクラウド化にかじを切る動きが出始めた。……記事を読む

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません