小学校全学年で30人学級 鳥取県が導入案

鳥取県は県内小学校の全学年を対象とした30人学級導入案を固めた。20日の定例記者会見で平井伸治知事が発表した。きめ細かい指導ができるようにして学力向上を図ることなどが目的。すでに1、2年生は30人学級を実施しており、3~6年生で2022年度から25年度までに段階的に現在の35人から30人学級にしていく。市町村長の合意を得た上で2月議会に提案する。
県によると全学年での30人学級は全国初という。文部科学省は21年度から公立小学校の学級編成の標準を40人から35人に引き下げている。県ではこれまで2年生が3年生に進級する際に教室の人数が増え生徒が落ち着かなくなったり、スペースの問題で新型コロナ感染防止策の制約になるなどといったことも課題となっていた。県教育委員会では全学年30人学級導入に伴って「学級数が増える分、教員も増やす必要が出てくる」(教育人材開発課)としている。