茨城のGW観光客数5割増 コロナ前にはなお遠く

茨城県がまとめた2022年のゴールデンウイーク(GW)期間(4月29日~5月8日)の観光地や観光施設の入り込み客数は約186万9000人と21年の同期間を53%上回った。3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がなく、行楽需要が上向いた。コロナ禍前の19年に比べると44%少なく、本格回復には遠い。

70地点を調査した。21年と調査地点数や日数が異なるが、主要施設では国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)が約34万人と21年比で倍増。大洗サンビーチ(大洗町)は約8万3000人と7割超増えた。笠間の陶炎祭(笠間市)は約7万9000人と2割超増え、めんたいパーク(大洗町)や那珂湊おさかな市場(ひたちなか市)も2割超伸びた。
19年比では、ひたち海浜公園が4割超少ない。笠間の陶炎祭も21年から出入り口を絞って感染対策を徹底し、22年は有料化したため8割超下回った。県観光物産課は「大部分の観光地で昨年より増えたが、コロナ禍で旅行を控える人も多い」とみている。