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カツオのタタキは生が一番 一本釣りの高知県中土佐町

ふるさと納税 わがまちの逸品

カツオのタタキで知られる高知県の中でも、鮮度抜群の生のカツオをタタキとして供するのが中土佐町の漁師や鮮魚・飲食店だ。同町のふるさと納税の返礼品としても人気だ。返礼品を扱う商店街は全国の寄付してくれた人に町に訪れてもらおうと動き始めた。

中土佐町の久礼(くれ)地区で出回るカツオは、400年以上前から受け継がれる一本釣り。全国では網漁が一般的だが、これだと魚同士が押しくらまんじゅう状態になるため、赤身が潰れて身割れや内出血を起こしてしまう。一本釣りだとその心配がない。しかも久礼の魚は釣ったその日に港に戻る。一度も冷凍しない「生」が売りだ。

久礼の商店街「久礼大正町市場」の店舗は、生の逸品の表面だけを火力が強くなるわらで一気に焦がしてタタキに仕上げる。「柔らかいのに歯応えがある。この生の食感は解凍が難しい冷凍のタタキでは味わえない」。同市場の魅力を発信する地域おこし協力隊の久竹庸代さんはこう話す。

商店街に出店し飲食店も営む山本鮮魚店、田中鮮魚店など6店は新鮮なタタキを冷蔵して、ふるさと納税の返礼品として民間サイトに出品する。6店で現在、30商品ほどそろえており、山本鮮魚店の生カツオのタタキは3~4人分の場合、寄付額は1万5千円。商品が届いたらすぐ冷蔵庫に保管して3日以内に食べてほしいそうだ。

中土佐町のふるさと納税担当者によると、2020年度の同町への寄付総額9278万円のうち、寄付額に占めるタタキの割合は35%。人気の返礼品だそうで、町には今後も寄付したいという声が相次ぐ。

11月3日、地域おこし協力隊と山本鮮魚店の店主らは、ふるさと納税でタタキに寄付した全国のグルメ20人とオンラインイベントを開いた。東京から参加した8人はいずれもタタキの知識に乏しかったそうで、燃えさかる火であぶられるカツオのオンライン中継に驚いていた。

イベントに手応えを感じた久竹さんは「参加者にコロナが収束したら久礼大正町市場を訪れ、行列ができる市場の飲食店の活気を体験してほしい」と力を込める。返礼品の効果をさらなる地方創生につなげる考えだ。

(高知支局長 保田井建)

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