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新東名開通10年、渋滞7割減 御殿場JCT―浜松いなさJCT

新東名高速道路の御殿場ジャンクション(JCT)―浜松いなさJCT間は4月、開通から10年を迎えた。開通前は慢性的な渋滞が課題だった東名高速道路の渋滞は大幅に減り、24時間の物流網が構築された。災害時の物資支援ルートとしても期待がかけられる新東名の開通から10年間を追った。

同区間は約160キロメートルで10を超える市町をまたいでいる。高速道路の一度に開通した距離としては国内最長だという。近年、同区間の全線が片側3車線になり最高速度も120キロに引き上げられた。

首都圏と中京圏を結ぶ2本のネットワークが機能することで物流の利便性は大幅に向上した。新東名開通前の2011年と開通後の19年を比べると、開通区間の1日あたりの交通量は3割、大型車に限定すると4割近く増えたが、年間の渋滞の発生回数は7割程度減った。

また東名のみでは荒天時には一部区間に波が浸入するなどで通行止めが発生しており、東西のネットワークが寸断されることがあった。内陸部を通る新東名は迂回路としての役割を持ち、ネットワークの信頼性向上にもつながっている。

渋滞が緩和し都市間の安定した移動が可能になったことで、物流事業者が輸送時間を予想しやすくなったという。渋滞の少ない夜間にまとめて輸送する必要がなくなり、大規模な物流施設を介して常に商品を運べるようになった。配達時間も短縮された。

新型コロナウイルス禍を背景に電子商取引が普及するなど物流の重要性が増すなかで、中日本高速道路は新たな実証実験に取り組んでいる。県内のサービスエリアなどにドライバー1人で2台分の輸送ができるダブル連結トラック専用の駐車場や、長距離輸送を複数のドライバーで分担する「中継輸送」の拠点を設置した。

開通から10年がたつが全線開通の時期は未定となっている。神奈川県と静岡県を結ぶ一部のトンネル工事が難航しているためだ。東西を結ぶ大動脈であり、南海トラフ地震など大規模災害のリスクに備える災害時の支援ルートとしても指定されている新東名の全面開通に期待が集まる。

(高瀬将吾)

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